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日立エアコンの分解洗浄|自分でやる外し方から戻し方までプロが完全解説

日立エアコンの分解洗浄|自分でやる外し方から戻し方までプロが完全解説


「エアコンの分解、やってみたいけど…元に戻せるか不安…」

そのように考え、一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。特に日立の「しろくまくん」シリーズなどは高機能なだけに、内部の構造も複雑に思えますよね。

この記事は、そんなあなたのために書きました。この記事を最後まで読めば、日立製エアコンの分解から洗浄、そして最も重要な「組み立て(戻し方)」まで、一連の流れがすべて明確に理解できます。

ただし、何よりも大切なのは安全です。作業を始める前に、必ずこの記事で全体像とリスクを正しく把握し、ご自身で最後までやり遂げられるかを冷静に判断してください。


記事の冒頭イメージ画像

本当に自分でやる?プロに頼む?始める前の最終判断

エアコンの分解洗浄は、大きな達成感と節約効果が期待できる一方、いくつかのリスクも伴います。作業を始めてから「こんなはずでは…」と後悔しないために、まずはプロに任せるべきケースを把握しておきましょう。


【要注意】このエアコンは自分で分解しないで!

注意点

以下の条件に一つでも当てはまる場合、ご自身での分解は推奨できません。故障のリスクが非常に高いため、迷わずプロのクリーニング業者に依頼してください。

  • 製造から8年以上経過しているエアコン
    内部のプラスチック部品が経年劣化で硬化し、分解の際に簡単に割れてしまうことがあります。一度破損すると、メーカーにも部品がなく修理不能になるケースも少なくありません。
  • 過去に水漏れなどの不具合があったエアコン
    既に何らかのトラブルを抱えているエアコンは、分解・組立がさらなる故障の引き金になる可能性があります。

万が一の物損事故に備え、ハウプロでは全卒業生に損害賠償保険への加入を推奨しています。研修では、過去の事故事例を基にしたリスク回避策についても具体的に解説しており、お客様の資産を守るというプロ意識を徹底しています。


費用・時間・リスクの比較表

自分でやる場合 プロに依頼する場合
費用 3,000円〜 12,000円〜
時間 3時間〜6時間 1.5時間〜2.5時間
仕上がり 汚れが残る可能性あり 隅々までピカピカに
リスク 故障・怪我のリスクあり 損害賠償保険で安心

結論:DIYは「お掃除機能なし」モデルがおすすめ

もしご自宅のエアコンが「お掃除機能なし」のスタンダードモデルであれば、DIYで挑戦してみる価値は十分にあります。この記事では両方のモデルについて解説しますが、初めて分解洗浄を行う方は、まず構造がシンプルな「お掃除機能なし」モデルで検討することをおすすめします。


【最重要】お掃除機能付きエアコン分解の注意点

「お掃除機能付き」エアコンの分解がなぜ難しいのか。それは、フィルターを自動で清掃するための「お掃除ユニット」が搭載されているからです。

このユニットは非常に多くの部品と複雑な配線で構成されており、分解・組立の難易度を格段に引き上げます。特に、繊細なセンサーやモーターが組み込まれているため、洗浄時に絶対に濡らしてはいけない電装部品が多く存在します。

正しい知識なく分解を進めると、高額な修理費用が必要となる故障に繋がる可能性が非常に高いことを覚えておいてください。

お掃除機能付きユニットの複雑さを示す画像

ハウプロの研修を受けた卒業生からも「お掃除機能付きエアコン上級はなかなか手強いです。高圧洗浄での洗い方には苦戦し、ロボエアコンの組み立てにも苦戦しましたが楽しかったです。作業方法や気をつけること等、いろいろ教えて頂き大変勉強になりました」という声が上がるほど、プロにとっても挑戦しがいのある領域です。専門的な知識と経験がなければ、安全に作業を終えるのは難しいと言えるでしょう。


【準備編】失敗しないための道具と養生

丁寧な準備が、分解洗浄の成功率を大きく左右します。焦らず、一つひとつ確実に進めましょう。


プロも使う!必須道具リスト

必要な道具一式の画像

基本道具

  • プラスドライバー(サイズ違いで2〜3本)
  • 脚立
  • 養生シート、マスカー、養生テープ
  • 掃除機
  • 高圧洗浄機 または 蓄圧式噴霧器
  • 各種ブラシ(歯ブラシ、隙間ブラシなど)
  • ゴム手袋、保護メガネ
  • 雑巾、タオル

あると作業効率が劇的に上がる道具

  • ヘッドライト: エアコン内部の暗い場所でネジを見つけるのに非常に役立ちます。
  • 電動ドライバー: ネジの数が多いため、作業時間を大幅に短縮できます。
  • マグネットトレイ: 外したネジを場所ごとに分けて保管でき、「ネジが余る」悲劇を防ぎます。

部屋を汚さないための「養生」完璧マニュアル

洗浄時に出る汚水は、想像以上に広範囲に飛び散ります。壁や床、周辺の家具を汚さないために、養生は「少しやりすぎかな?」と感じるくらい徹底的に行いましょう。

完璧な養生の状態を示す画像
  1. エアコン下の床から壁にかけて、養生シートを隙間なく貼り付けます。
  2. エアコン周辺の家具や家電も、必要であればシートで覆います。
  3. 最も重要なのが、エアコン本体の電装部分の養生です。 基盤や配線が集中している箇所に水がかかると一発で故障します。カバーを外した後、この部分を養生テープやラップで厳重に保護してください。

【実践:分解編】写真で見る「外し方」の全手順

ここからはいよいよ分解作業です。各工程でスマートフォンのカメラで写真を撮りながら進めるのが、成功への一番の近道です。


STEP 0:作業前の写真撮影

まず、分解を始める前にエアコン全体の写真を撮りましょう。特に、配線がどのように接続されているか、どのネジがどこに使われているかを記録しておくことが、後の「戻し方」であなたを助けてくれます。


STEP 1〜5:基本パーツの外し方

基本パーツ(本体カバー)を外す手順の画像
  1. 電源プラグを抜く: 安全のため、必ずコンセントから抜いてください。
  2. フロントパネル・フィルターを外す: これは普段のお掃除と同じ手順です。
  3. 本体カバーを外す: 前面や上面にあるネジを全て外し、ツメを慎重に解除しながらカバーを外します。
  4. ルーバー(風向板)を外す: 中央部分を少ししならせながら、片方ずつ軸を外します。
  5. 電装ボックスのカバーを外す: 電装部品を保護しているカバーのネジを外します。

STEP 6:【最難関】ドレンパンの外し方

カビや臭いの主な原因となるドレンパンは、外し方が少し複雑です。隠れた場所にあるネジや、固いツメで固定されていることが多いので、ライトで照らしながら慎重に探してください。無理に引っ張ると破損の原因になります。

ドレンパンを外す手順の画像

STEP 7:送風ファンの外し方

エアコン内部で回転する筒状のファンです。これを外すには、ファンを固定しているモーター部分のネジ(通常は小さなイモネジ)を緩める必要があります。細長いドライバーが必要になることが多いです。

送風ファンを外す手順の画像

【実践:洗浄編】カビを根こそぎ落とすプロの技

分解したパーツと本体を洗浄していきます。カビやホコリを徹底的に洗い流しましょう。


各パーツの洗浄方法

熱交換器を洗浄している画像
  • 外したパーツ(ドレンパン、ファン、カバー類): 浴室などを使い、中性洗剤とブラシで丁寧に洗います。
  • 本体に残った熱交換器(アルミフィン): ここが高圧洗浄機(または噴霧器)の出番です。アルミフィンを傷つけないよう、真横から優しく水を当てて、内部の汚れを洗い流します。

使ってはいけない洗剤、おすすめの洗剤

市販のエアコン洗浄スプレーは手軽ですが、洗浄力が弱く、すすぎが不十分だと逆にカビの原因になることも。基本的には、アルカリ性の専用洗剤(カビキラーのような塩素系はNG)を使用し、大量の水でしっかりと洗い流すことが重要です。

[★ハウプロの独自情報を追記]


【実践:組立編】これで迷わない!「戻し方」の全手順

洗浄が終われば、いよいよ最終工程の組み立てです。最も不安な部分ですが、焦らず確実に行えば大丈夫です。


組み立て前の最終チェック「完全乾燥」

洗浄後の乾燥は非常に重要です。パーツの水分をタオルで完全に拭き取り、さらに最低1〜2時間は送風運転(暖房を30℃設定にして運転するのも効果的)を行い、内部をしっかり乾かしましょう。水分が残っていると、カビの再発や故障の原因になります。


分解と逆の手順で組み立てる

分解時に撮っておいた写真を見ながら、「送風ファン → ドレンパン → …」 というように、外した時と全く逆の手順で組み立てていきます。コネクターの差し忘れや、ネジの閉め忘れがないか、一つひとつ指差し確認しながら進めましょう。

写真を見ながら組み立てるイメージ画像

「ネジが余った…」を防ぐためのコツ

分解時に、外したネジをマグネットトレイや小皿にパーツごとに分けて管理しておくのが最も効果的です。「これは本体カバーのネジ」「これはドレンパンのネジ」とメモを貼っておくと、さらに確実性が増します。

[★ハウプロの独自情報を追記]


最終チェックと試運転

全てのパーツを組み終えたら、電源プラグを入れる前にもう一度全体を確認します。コネクターは奥まで刺さっているか、アース線は接続されているかなどをチェックしましょう。問題がなければ、電源を入れて試運転を開始。異音やエラー表示が出ないか、冷房・暖房が正常に機能するかを確認して、全工程完了です。


【トラブル解決Q&A】困ったときはここをチェック

分解したら元に戻せなくなりました…
A. まずは落ち着いて、撮っておいた写真を確認しましょう。それでも分からなければ、YouTubeなどで同じ機種の分解動画を探すと、ヒントが見つかることがあります。
ネジが余ってしまいました…
A. 安全に関わる重要なネジの可能性があります。再度分解してでも、正しい場所に戻してください。
電源が入りません!
A. 電源プラグの差し込み、ブレーカー、リモコンの電池を確認してください。それでもダメなら、電装部分のコネクターの差し忘れが最も考えられます。
運転中に変な音がします…
A. ファンやカバー類が正しくはまっていない可能性があります。一度運転を止め、各パーツがしっかり固定されているか確認してください。

まとめ:安全な分解洗浄で、快適な夏を迎えよう

この記事では、日立製エアコンの分解洗浄について、「外し方」から「洗浄」、そして最も重要な「戻し方」までを詳しく解説しました。

ご自身でエアコンを隅々まで綺麗にできた時の達成感は、何物にも代えがたいものがあります。しかし、その過程には常に故障のリスクが伴うことも忘れないでください。

この記事を読んで、少しでも「自分には難しい」「不安だ」と感じたなら、それは正しい判断です。無理をせず、プロのハウスクリーニング業者に依頼することを強くおすすめします。専門知識と技術を持ったプロは、安全かつ確実に、あなたのエアコンを見違えるほど綺麗にしてくれるはずです。

ハウスクリーニングは、お客様の快適な生活を支える、専門性と誇りの持てる仕事です。警備会社を退職後、ハウプロで学んで東京首都圏を中心に開業し、1年目でプラットホームのハウスクリーニング部門にて月間売上1位を複数回獲得した卒業生もいます。この奥深い世界に少しでも興味を持った方は、ぜひ私たちのウェブサイトもご覧ください。プロを目指すあなたの挑戦を、ハウプロは全力でサポートします。



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