ハウスクリーニングの仕事内容とは?

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ハウスクリーニングの仕事内容とは?


「ハウスクリーニングの仕事内容」について、よくご質問をいただきます。

これからハウスクリーニング会社に勤めようとお考えの方、
今の会社を辞めて、独立・開業を目指される方、
事前にどのような業界なのか知ることで、準備の仕方や、事業の戦略も変わってくると思います。

そのような方に、一つの参考にしていただければ幸いです。

近年、共働き世帯の増加や高齢化社会の進展に伴い、ハウスクリーニングの需要は年々増加しています。自分では手が届かない場所の清掃や、専門的な技術が必要な箇所のクリーニングを依頼したいというニーズが高まっており、将来性のある業界として注目されています。

この記事では、ハウスクリーニングの具体的な仕事内容から、必要なスキル、収入の目安まで、これから業界に入ろうとお考えの方に役立つ情報を詳しく解説していきます。

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≪ 家事代行とハウスクリーニングの違いとは ≫

  • 違い

よく比較対象に上がる「家事代行」との違いについて、ご説明します。

家事代行サービスは、家庭内の様々な家事を浅く広く行うサービスです。

例えば、料理や洗濯、アイロンがけ、掃除、買い物、ゴミ出しなどをお客様に代わって行います。日々忙しく、日常の家事になかなか時間が割けないお客様に代わり、お掃除などの家事を行うのです。

家事代行のサービスにおいては、「お客様のご自宅にあるもの」を使用して行うことが前提となります。

例えば、お風呂掃除を依頼された場合、お客様が普段ご使用しているスポンジや洗剤をお借りして、きれいにしていきます。
したがって、作業スタッフの方は、バッグ一つで訪問することが多いです。

一方で「ハウスクリーニング」は、汚れに応じた適切な道具や薬品を使い、該当箇所を掃除していく専門清掃です。

例えば、キッチンの換気扇(レンジフード)の清掃にしても、一般の方ではなかなか難しい、内部のシロッコファンの分解まで行っていきます。

また、浴室の清掃に関しても、市販の1種類の洗剤だけでは落とすことが難しい水垢や石鹸カス、皮脂汚れなどが蓄積し重なり合った複雑な汚れもきれいにしていきます。業務用の汚れに適した複数の洗剤を使い分けたり、素材に合わせて使用するパッドを使い分けたりと、専門的な知識をもとに清掃します。

◆ 家事代行とハウスクリーニングの比較
● 使用する道具
・家事代行:お客様宅にあるものを使用
・ハウスクリーニング:専門的な機材・洗剤を業者が持参

● 作業範囲
・家事代行:日常的な掃除全般
・ハウスクリーニング:専門的な清掃(分解清掃など)

● 必要なスキル
・家事代行:基本的な家事能力
・ハウスクリーニング:専門的な技術と知識

● 料金相場
・家事代行:1時間2,000円〜4,000円程度
・ハウスクリーニング:箇所・内容により10,000円〜
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≪ ハウスクリーニングの具体的な仕事内容とは? ≫

ハウスクリーニングと聞くと、水回りやお部屋全体の掃除を行う仕事だとイメージされる方が多いと思います。しかし、ハウスクリーニングの仕事の種類はいくつかの分野に分かれています。

大きく分けると下記の4つに分類されます。

@在宅清掃
A空室清掃
B定期清掃
C店舗清掃

それぞれがどのようなサービスなのかをご説明します。
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≪ 在宅清掃とは? ≫


在宅清掃は、一般住宅へお伺いし清掃サービスを提供する仕事です。

具体的には、以下の内容を行います。

□ 水回り(浴室やキッチン、レンジ等)、窓、ベランダ、床などのお部屋全体のクリーニング
□ エアコンクリーニング
□ 縦型洗濯機クリーニング
□ ドラム式洗濯機クリーニング
□ 追い炊き配管をきれいにする風呂釜洗浄

このように、豊富なサービスメニューがございます。


ハウスクリーニングでは、水回りのクリーニングやエアコンのクリーニングが一般的です。

それ以外にも、洗濯機クリーニングや、風呂釜洗浄など、関連性の高いサービススキルを身につけることで、アップセル・クロスセルを狙うことができ、1件当たりの顧客単価を最大化できます。

季節を問わず、年間を通して安定的に仕事を確保したい方などは、なるべく多くのスキルを習得されることがおすすめです。

◆ 在宅清掃の具体的な作業内容
● 浴室クリーニング
作業時間:2〜3時間程度
料金相場:12,000円〜18,000円

主な作業内容:
・浴槽・壁面・床の洗浄
・鏡の水垢除去
・排水口の清掃
・カビ取り処理
・防カビコーティング(オプション)

● エアコンクリーニング
作業時間:1.5〜2時間程度(1台)
料金相場:8,000円〜15,000円

主な作業内容:
・本体カバーの取り外し
・フィルター洗浄
・熱交換器(アルミフィン)の高圧洗浄
・ファンの洗浄
・抗菌・防カビ処理

● キッチン・レンジフードクリーニング
作業時間:2〜3時間程度
料金相場:12,000円〜20,000円

主な作業内容:
・レンジフードの分解
・シロッコファンの油汚れ除去
・フィルター洗浄
・五徳・グリルの洗浄
・シンク・蛇口の水垢除去

在宅清掃では、お客様が居住されている状態でのクリーニングを行うため、丁寧な接客対応とコミュニケーション能力が求められます。丁寧な説明と、作業前後の状態をしっかりと確認していただくことで、リピーターやご紹介につながりやすいのが特徴です。


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≪ 空室清掃とは ≫

ハウスクリーニング現状回復とは
空室清掃は、引っ越しに伴う入居前や退去後の空室全体を、クリーニングするサービスです。

空室清掃は、水回り箇所を含めて、壁、ドア、窓、サッシ、ベランダ、床のワックスがけなど、本当にお部屋丸ごとのお掃除になることが特徴です。そのため、どの施工箇所においても一定のスキルが必要になります。

管理会社や、オーナーの検査も厳しいため、スキルが身につくまでは、少し大変な思いをされる方も多いです。しかし、逆にここをクリアできた方は、技術が確立されるため、その後の経営においても大きな強みとなります。

また、基本的に引っ越しはなくならないため、ある程度安定的に案件を受注できるサービスでもあります。

【空室清掃の具体的な作業工程】
空室清掃は原状回復を目的とした清掃で、入居時の状態に戻すことが求められます。賃貸物件の場合、管理会社やオーナーの検査基準をクリアする必要があるため、高い技術力が必要です。

標準的な作業手順
1. 全体の汚れ状態の確認
2. キッチン・浴室・トイレなどの水回り清掃
3. 窓ガラス・サッシの清掃
4. 壁・天井・照明器具の清掃
5. ドア・ドアノブ・スイッチパネルの清掃
6. 床の清掃・ワックスがけ
7. ベランダ・バルコニーの清掃
8. 最終チェック

料金相場(間取り別)
・ワンルーム・1K:20,000円〜30,000円
・1LDK・2K:30,000円〜45,000円
・2LDK・3K:45,000円〜65,000円
・3LDK以上:65,000円〜(広さにより変動)

作業時間の目安
・ワンルーム:4〜6時間
・1LDK:6〜8時間
・2LDK:8〜10時間
・3LDK以上:10時間以上

空室清掃は、不動産管理会社との継続的な取引につながりやすく、安定収入の柱となります。特に繁忙期(3月〜4月、9月〜10月)には需要が集中するため、効率的なスケジュール管理が重要です。
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≪ 定期清掃 ≫

ハウスクリーニング定期清掃とは

定期清掃の代表例として、マンション共用部の清掃が挙げられます。

マンションのエントランスや廊下、階段をポリッシャー(床を洗浄する機械)で清掃していきます。

単価自体は一番低いですが、週1回や月1回など定期的にお仕事が入ってくることが特徴です。繁忙期・閑散期に差があるハウスクリーニング業界において、定期清掃のサービスを導入することで安定的な事業運営を行うことができます。

【定期清掃のメリットと特徴】
定期清掃は、1件あたりの単価は低めですが、継続的な収入が見込めるため、事業の安定化に大きく貢献します。

定期清掃の主な対象
・マンション・アパートの共用部
・オフィスビル
・商業施設
・医療施設
・教育施設

具体的な作業内容
・エントランス・廊下の床清掃
・階段の清掃
・エレベーター内部の清掃
・ゴミ置き場の清掃
・共用トイレの清掃
・ガラス・鏡の清掃
・集合ポストの清掃

定期清掃は、1度契約が取れると長期間継続することが多いため、営業活動の効率が良いのが特徴です。また、作業手順がルーティン化されるため、効率的に作業を進めることができます。ただし、契約更新時には他社との競合もあるため、常に高品質なサービスを提供し続けることが重要です。

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≪ 店舗清掃とは? ≫

ハウスクリーニング店舗清掃とは

店舗清掃は、飲食店やオフィスなどの業務用エアコンのクリーニングや床の清掃などを行うサービスです。

店舗清掃においては、オーナー様のご希望により、単発・定期それぞれの仕事があります。
店舗清掃は単発で何十万という高額案件を受注できる可能性が高いことが特徴です。

例えば、「老人ホームに設置されている業務用エアコン30台のクリーニング依頼」が取れた場合、1件で60万〜80万ほどの案件となります。このように、店舗清掃1件で1か月分の仕事を確保することも可能です。

【店舗清掃の種類と詳細】
店舗清掃は、業務用の設備や広い面積を扱うため、一般住宅とは異なる専門知識と機材が必要になります。しかし、その分単価が高く、大きな収益を得られる可能性があります。

◆ 飲食店の清掃
・業務用エアコンクリーニング
・業務用レンジフード・ダクト清掃
・厨房機器の清掃
・グリストラップの清掃
・床の洗浄・ワックスがけ
・料金相場:50,000円〜300,000円(規模により大きく変動)

◆ オフィスビルの清掃
・日常清掃(ゴミ回収、トイレ清掃など)
・定期清掃(床洗浄、窓ガラス清掃など)
・特別清掃(エアコン、照明器具など)

料金相場:月額30,000円〜500,000円(面積・頻度により変動)

◆ 医療施設・介護施設の清掃
・衛生管理を重視した清掃
・感染症対策を考慮した作業
・専門的な知識が必要

料金相場:月額50,000円〜1,000,000円以上

◆ 大型案件の例
・ホテルの客室清掃
・1室あたり3,000円〜5,000円 × 客室数
・商業施設のフロア清掃
・面積により100,000円〜
・工場の定期清掃

料金相場:規模により500,000円〜数百万円
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≪ ハウスクリーニングの1日の仕事内容・流れ ≫


ハウスクリーニングについて、具体的な仕事のイメージを持っていただくために、個人宅への「在宅清掃」を行う場合の、典型的な1日のスケジュールをご紹介します。開業する前の参考にしてください。

【例:9時から1件、14時から1件の計2件を訪問する場合】

● 8:00 出社・準備
事務所に出社し、その日に使用する機材や洗剤を車に積み込みます。
住所や作業内容、お客様からの注意事項などを最終確認し、現場へ向けて出発します。独立している場合は、自宅から直行することも多いです。

● 8:50 現場到着・養生
お客様宅に到着。挨拶を済ませ、駐車スペースを確保します。
機材を搬入する際、床や壁を傷つけないよう、専用のマットやシートでしっかりと「養生」を行います。ハウスクリーニングの仕事において、この養生は非常に重要な工程です。

● 9:00 作業開始(1件目:エアコンクリーニング2台)
エアコンの動作確認後、分解・高圧洗浄を行います。
作業中は、汚水が飛び散らないよう細心の注意を払います。お客様とコミュニケーションを取りながら、汚れの状態や普段のお手入れ方法などを説明することもあります。

● 11:30 作業終了・撤収
エアコンを組み立て、動作確認を行います。
お客様と一緒に仕上がりを確認し、精算を行います。機材を片付け、感謝の言葉を伝えて退出します。

● 12:00 昼休憩
移動の合間に昼食をとります。車内で済ませることもあれば、お店に入ることもあります。午後の作業に向けて少し休息を取ります。

● 13:00 移動
次の現場へ向かいます。交通状況を考慮し、余裕を持って移動します。

● 14:00 作業開始(2件目:浴室・レンジフード清掃)
2件目のお客様宅に到着。午前中と同様に養生を行い、作業を開始します。
浴室とレンジフード(換気扇)のセットメニューです。頑固な油汚れやカビ汚れに対し、プロ用の洗剤を使い分けて徹底的に洗浄します。

● 17:00 作業終了・撤収
仕上がり確認と精算を済ませ、撤収します。
この時点で本日の訪問作業は終了です。

● 17:30 帰社・片付け・翌日の準備
事務所(または自宅)に戻り、使用した機材の手入れや、汚れたタオルの洗濯を行います。
洗剤の補充を行い、翌日のスケジュールの確認をします。見積もりの作成や、問い合わせへの返信などの事務作業もこの時間に行うことが多いです。

● 18:30 業務終了

このように、ハウスクリーニングの仕事内容は、単に「掃除をする」だけでなく、移動、準備、お客様対応、事務作業など多岐にわたります。


≪ まとめ ≫


ここまでお伝えした通り、ハウスクリーニングという仕事は4つの分野に分かれています。

どの分野が一番良いのかは、一概に言うことができません。ご自身の得意な分野に絞って展開するのがベストです。
幅広く案件を獲得するために、複数の分野に対応することも視野に入れると、より案件が安定します。

ハウスクリーニングは、性格や経営方針により十人十色と言えます。自分に合ったサービスを選択することをおすすめいたします。

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