ハウスクリーニングの地方開業について

地方でハウスクリーニング開業
大切な３つのポイント

　ハウスクリーニングの地方開業で大切なこと

率直に申し上げて、どこのエリアで開業するのかで難易度は異なりますし、開業前や開業後の戦略も大幅に変わってきます。

特に地方でのハウスクリーニングの開業は慎重に行う必要がございます。

その際の大切な考え方・ポイントを３つに絞ってお伝えしていきます。

１）現在・過去の経験値が活かせられるのか
２）長期で事業を継続すること
３）固定費を最小限にする
４）まとめ

　現在・過去の経験値が活かせられるのか

地方開業の一つ目のポイントは、あなたが行ってきた、今の職業や過去の職業が、「ハウスクリーニングと親和性があるかどうか」です。

例えば、リフォーム会社や水道屋さん、訪問系のお仕事などは、お客様のご自宅に訪問するタイプのお仕事のため、ハウスクリーニング業界にシナジーがあり、展開もやりやすいです。

ここが一つ地方開業でのポイントになるのですが、地方では都心部よりも人口数が少ないため、1件当たりの顧客単価をいかに高められるかが戦略上とても大切になってきます。
エアコンクリーニング、水回りクリーニングや洗濯機クリーニング、網戸の張り替えや除草作業など、1つのご家庭でも様々なサービスをご提案することができます。

例えば、エアコンクリーニング1台だけのご依頼だったとしても、施工後そのまま帰るのではなく、

「ご自宅のお困りごとがあれば基本的には全て対応しているのでいつでも連絡してください」
とお伝えし認知してもらうことで、

「電球の交換をしたい」や「水漏れの修理をしてもらいたい」など
些細なことでも何かあった時は連絡が入るようになります。

その点において、この業界に親和性のある業界の経験者であればエアコンクリーニング1台の依頼を入口に、水漏れの修理の追加作業が取れたり、外壁塗装の仕事が取れたり、顧客単価を上げて行くことが可能です。

広告費をかけずに次に繋げていくことができるため、非常に収益化しやすい体制が取れます。

もちろん、親和性のない職業の方で「自分ではクリーニング以外できない…」という方でも知恵を使えば収益化は可能です。

地元のリフォーム会社の方と提携しておき、お客様をご紹介することで、20％の手数料を受け取ることができれば、クリーニングのお客様を紹介するだけで収益化につながります。
例えば外壁塗装などであれば、1件でも何十万円という仕事になるため、それだけで大きな収益になるのです

上記のように、知恵を絞って収益化に繋げることももちろん可能ではあります。

しかし、親和性があまりない職業の方が、ハウスクリーニングでの開業を目指すのであれば、まずは副業からスタートすることも視野に入れる必要があります。

立ち上げ当初は、スキル習得にも時間が掛かりますし、確実に集客できる見込みも見えてきていない状況のため、収益化できないと生活が成り立たなくなってしまいます。

この業界では、多くの方がいきなり本業スタートを行い、廃業しているのが現状です。

私達たちは、このような状態を防ぎたいと思っているため、まずは生活基盤を安定した状態でスタートできるように、収入源を減らさずに開業していくことを提案させて頂いております。

　長期で事業を継続すること

地方のハウスクリーニング業界で勝つポイントの2つ目は、シンプルですが「長く続けること」です。

やはり認知されるまでにも一定の期間を要しますし、都心部よりも案件の母数が少ない分、顧客を溜めていくまでにも時間がかかります。

1カ月より半年、1年よりも2年、2年より3年の方が顧客が溜まり、このリピーターさえ溜まっていけば年間の数字が読めるようになってくるため、経営が非常に楽になってきます。

したがって、地方開業では「リピーター戦略」が成功するために必要不可欠になります。

　固定費を最小限にする

生き残る上で非常に重要なのが「固定費」をいかに下げれるかということです。

材料費やガソリン代などの変動費は、売上に比例するため、売上が上がれば変動費は上がりますが、逆に売上が上がらないと変動費はかかりません。

一方、固定費は売上に関わらず毎月発生するものです。

仮に、月の売上が8万円で固定費が10万かかれば、毎月2万円の赤字になってしまいます。
地方開業を行う際にフランチャイズ加盟してしまうと、毎月のロイヤリティなどの大きな固定費が経営の大きな圧迫要因となり、多くの人が事業を続けられなくなります。

どのエリアでも固定費を下げることは重要ですが、特に地方開業の方にとっては、経営が大きく左右されるポイントとなるのです。